財産塾かわらばん 3月号 相続時のもろもろの手続きについて

相続税の基礎講座も最終話になります。相続が発生したときのタイムスケジュールは第3回に掲載しましたが、今回は実際にどのようにするかについてです。相続人がすべて行うことは大変です。できるとこまで準備して、あとは専門家に頼むのがベストです。

(一)相続人たちがすること

① 準備 ・ 用意するもの

  ・ 預金、株式等の残高証明書
  ・ 不動産の名寄帳、固定資産評価証明
  ・ 相続人の戸籍、住民票、印鑑証明書
  ・ 葬式の領収書
  ・ 過去の確定申告、相続税申告書
  ・ 過去3年間の通帳の写し

②請求や申請をするもの

  ・ 死亡保険金の請求等の保険関係
  ・ 高額医療費、葬祭費の請求
  ・ 国民年金等の申請

③名義変更や解約するもの

  ・ 不動産以外の名義変更、自動車、公共料金関係
  ・ 生命保険、損害保険関係
  ・ ゴルフ会員権、株式
  ・ 不動産の賃貸契約の変更
  ・ クレジットカード等の解約

④相続人たちで決めること

  ・ 財産の分け方や納税の仕方

(二)相続人たちで集められれば集め、ダメな時は専門家に依頼するもの

  ・ 亡くなられた方の戸籍、住民票(生まれてから亡くなるまでの)
  ・ 不動産謄本、公図

(三)専門家に依頼するもの

  ・ 財産の評価
  ・ 相続税申告、準確定申告
  ・ 分割協議書の作成
  ・ 不動産登記
  ・ 会社経営者のときは役員変更登記など

(四)その他

  ・ 相続人 未成年者等意思能力に問題がある場合は代理人届
  ・ 相続の放棄、限定承認の届出

もし不明点や疑問点がございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。
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